和歌浦の観光でいく奠供山は絶景スポット?山頂から見た景色とは?
和歌山県和歌浦にある
玉津島神社の背後にそびえる
「奠供山(てんぐやま)」
鹽竈神社(しおがまじんじゃ)や
妹背山と合わせて観光できる
絶景スポットですね!
どうやら奠供山は玉津島神社横にある
山道から登ることができそうなので、
さっそく登っていきます!
そして今回観光する奠供山は
ただの絶景スポットではなく、
長年この土地が守られてきた
歴史的な出来事があったということで
合わせてご紹介していきたいと
思います!(゜o゜)
奠供山
724年に聖武天皇が奠供山に登ったおり
目の前に広がる絶景に胸を打たれ
弱浜(わかはま)という地名から
明光浦(あかのうら)と命名し、
さらにこの地を荒廃させないようにと
明光浦霊(あかのうらのみたま)を
祀るように命じたとされています。
実際に奠供山のふもとにある
玉津島神社では玉津島の守り神として、
明光浦霊が祀られていますよ!
1200年以上の年月もその思いが受け継がれ
今でも奠供山からの景色が見れるのは、
この地の人々が和歌浦の土地を
守り続けてきたおかげですね!
奠供山の山道
スポンサーリンク奠供山も玉津島六山の一つですが
鏡山や妹背山よりも標高が高く、
玉津島神社の右奥にある山道入り口には
「登山の皆様にお願い」
と書かれた看板が立っています。
聖武天皇ゆかりの神域なので
火災につながるようなタバコは
禁止ということが書かれています!
山道は石段を登っていきますが
石段の両脇には手すりが設置され
お年寄りでも登りやすいように
整備されていました。
登山と言っても、普通にあるけば
8分程度で山頂まで登れるため、
歩きやすい靴さえ履いていれば
気軽な格好で登れますよ!
奠供山の山頂
山頂は少し開けた広場になっていて
標高が高いため、六山のなかでも
見晴らしがよく確かに絶景でした!
「不老橋」や「片男波公園」
のほうまで見渡せるので、
江戸時代には徳川家の御成行列なども
この場所から見えたことでしょう。
奠供山とエレベーター
実は奠供山は明治時代に観光地として
開発されようとしていた時期がありました。
日本初の屋外に設置されたエレベーターで
奠供山を登ることができたようです。
一時期は人気の観光スポットに
なっていたようですが、
和歌浦の景観を守ろうとした人々の
反対運動や、エレベーター自体の
人気も長くは続かなかったため、
最終的に撤廃されたようです。
今ではエレベーターの名残も見当たらず
石段で登る山道しかありませんでした。
まとめ
山に登りて海を望むにこの間最も好し。
遠行を労せずして以て遊覧するに足る。故に『弱浜(わかはま)』の名を改めて
『明光浦(あかのうら)』と為せ。
宜しく守戸を置きて荒穢せしむることなかれ。
春秋二時官人を差し遣して玉津島の神
明光浦霊(あかのうらのみたま)を奠祭せよ。『続日本記』
聖武天皇が奠供山から絶景を見た後に
命じた言葉ですね!
この景色は良い、遠くから来てでも
見る価値がある。
この地が荒れないよう玉津島の神を祀れ
といった感じでしょうか(゜-゜;)
この言葉通り今でも守り受継がれる
歴史を思い浮かべながら、
奠供山を登ってみると
ただ観光するよりも楽しめますよ!